2020.11.01

MAEBASHI

歴史の中に新しいものを見つける楽しみ。前橋散歩で立ち寄りたいオススメスポット

白井屋ホテルが位置する前橋中央通りエリアには、距離にすると約500mはあるアーケード式商店街があり、その歴史は昭和30年代から続く商店街となっている。街を歩けば、古き良き昭和の景観を随所に残しつつ、そこに生まれる新しい建物やお店がチラホラと伺える。ホテルで過ごす時間だけにおさまらない、前橋の魅力をオススメの街歩きコースと共にご紹介します。

人々の暮らしを支えてきた、前橋中央通り商店街

まずは、ホテルを出て50mほど歩くと見えてくる前橋中央通り商店街。前橋市民の生活インフラを衣・食の観点から支えてきたこの商店街には、創業100年を超えるお店も珍しくない。まっすぐ伸びたアーケードから見渡す景色からどこか懐かしさを感じると同時に、時代と共に少しさびれた商店街の変化も垣間見えるが、それもまたいい。そんな歴史ある商店街の中には、ここ数年でオープンした新しいお店も目立つ、その一つが和菓子の「なか又」である。

前橋発、和(なご)む菓子屋。

「食べるためだけではなく、人と人とをつなぐための菓子」というコンセプトのもとにお菓子をつくる前橋発の和む菓子屋として、2018年オープンした「なか又」。街中に突然現れる、全面ガラス張りの工房と目をスカイブルーの暖簾に思わず、足を止めてしまう。設計には、ブルーボトルコーヒーの店舗設計も手がける長坂常さん。休日は、絶えず地元の方や遠方からきた方で列をなしており、取材中もお客さんが途切れることはなかった。一番人気の「ふわふわ わぬき」は、こだわりのどらやき生地に、たっぷりのメレンゲを加え、しっとりふわふわに仕上げた新感覚のどらやき。こちらは、お土産にも◎

 

なか又

前橋市千代田町2-7-21
営業時間  11:00〜16:00 ※菓子終わり次第終了
https://www.nkmt.jp/

昭和レトロと新しいが混在する、弁天通り商店街

中央通り商店街を真っ直ぐぬけ、道を挟むとそのまま「弁天通り商店街」に入る。昭和の街並み漂う、レトロという言葉がぴったりなこの商店街には、当時の面影を残しながら今も続くお店と、新しくオープンしたセンスの良さが光るお店が混在しており、中央通り商店街とは、また違った商店街の顔を見せてくれる。ここでは、街とアートが密接な前橋を象徴する一つの街中ギャラリー「ya-gins」を紹介したい。

「ya-gins」は、地域作家を中心とした、小展示を行うギャラリースペース。オーナーの八木さん自身もアーティストとして活動をしており、「作家の発表する場を広く提供していきたい」という想いで無償でこの場を作家に提供している。元々は、地域作家の集まりどころであったカフェ&ギャラリースペースの名残りを受け継いで、8年前にこの場をつくった八木さん。「オープンから8年が経ち、商店街の人たちもあたたかくこの場を見守ってくれて、少しずつ街に馴染んできた実感を感じる」とのこと。展示されている作品は、2ヶ月に一度のペースで入れ替わる為、四季を通して足を運んでみてはいかがだろうか。

 

ya-gins
前橋市千代田町3-9-2

 

街の歴史を感じられる老舗洋食店「ポンチ」のご紹介

お店がオープンしたのは大正9年、なんと創業100年を迎えた超老舗の洋食屋さんです。休日のこの日は、13時のランチタイムピークを過ぎても絶えずお客さんが入る人気店。名物の「カツカレー」は、揚げたてのカツが贅沢に一枚のったボリュームある一皿。クセがなく、老若男女が食べやすい味わいのカレーは、大正ロマンにまでタイムスリップ出来る様な懐かしい味のカレーです。4代目となる店主は、都内のレストランで修行を積んだ経歴を持ちながら「創業からのレシピを、今もそのまま忠実に再現しています」と先祖代々受け継がれた味を忠実に残している。ちなみに、ポンチには、カレー以外にもハヤシライス、ソースカツ丼といった定番メニューが存在するが、それらのいずれも創業からのレシピをそのまま受け継いで再現しているとのこと。

ぽんち
前橋市千代田町3-3-18
定休日 : 月
https://maebashi-ponchi.webnode.jp/

水と緑と詩のまちの静脈、「広瀬川」

前橋には「水と緑と詩のまち」という、まちづくりのキャッチフレーズが存在している。白井屋ホテルが位置するエリアのすぐ隣にも利根川が流れるなど、豊かな水源によって育まれたものは多い。そして、街中にも流れる川が存在しており、広瀬川を歩くと「水と緑と詩のまち」という前橋を体感できる。

途中には詩人 萩原朔太郎の記念館などもあり、「水」「緑」「詩」のすべてが広瀬川を歩けば体感出来る。そして、記念館をぬけて、間も無くすると目に見えてくるのが「太陽の鐘」。世界的な芸術家 岡本太郎氏による作品は、元は静岡県内のレジャー施設に設置されていたが、同施設閉園後、姿を消した幻の作品。2018年に官民連携事業により、市民の新たな活動のシンボルとして、市の中心部を流れる広瀬川河畔に移設され、直径約1.2m、高さ約2.4mの大きな鐘と幅 約7mの鐘を吊るす台が街の新たなシンボルとして親しまれている。

多彩なアートと文化の発信を支える、街の芸術文化施設「アーツ前橋」

街歩きの最後は、街の芸術・文化活動の支援・振興施設として2013年に出来た芸術文化施設「アーツ前橋」。数多くのアーティストの展示がここで行われ、前橋の芸術・文化的要素を語る上で外せない場所となっている。施設の中には、アートグッズを揃えたミュージアムショップや、美味しいスペシャリティコーヒーが楽しめるカフェなども入っており、美術展にきた人たちだけでなく、地域の人たちの憩いの場としても、アーツ前橋は街に馴染んでいる。

歴史ある街の中に、新しく生まれたものが混じり、芽吹こうとしている前橋。古いものと新しいものコントラストを感じながら、街を歩くのも楽しいかもしれません。今回、ご紹介したのは街の中のほんの一部ですので、まだまだある前橋の魅力を歩いて見つけてみてはいかがでしょうか。

 

text:Shohei Katayama
photo:Shohei Katayama

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