宮島達男 / TATSUO MIYAJIMA

Life (le corps sans organes)- no.17

2013

Life (le corps sans organes)- no.10

2014

Time Neon – 02

2020

Time Neon – 02

2020

Life (le corps sans organes)- no.17

2013

Life (le corps sans organes)- no.10

2014

宮島達男は、1980年代よりパフォーマンスを出発点として、LEDのデジタル・カウンターを用いたインスタレーションの制作や、参加者との協同によるプロジェクトを行なっている。「それは変化し続ける」「それはあらゆるものと関係を結ぶ」「それは永遠に続く」という3つのコンセプトのもと、時間を可視化することを試み、時の流れや人間の営みへの考察を続けている。1988年にはヴェネチア・ビエンナーレの若手作家部門「アペルト」に参加し、1998年の第48回ヴェネチア・ビエンナーレでは日本館代表に選ばれ、2400個のガジェットで構成した《MEGA DEATH》を発表、その後も世界各地の展覧会に出品するなど、国際的に高い評価を得ている。2000年代に入ると、「Art in You(芸術はあなたの中にある)」を提唱し、誰もが創造性を生み出すことの可能性を示している。2017年からは、東北において東日本大震災犠牲者の鎮魂と復興、震災の記憶の継承、未来への希望を願い、人々の参加により、最終的に3000個のLEDカウンターを海の見える場所に恒久設置を目指すプロジェクト「時の海―東北」を継続している。

原美術館の《時の連鎖》(1989年/1994年)、香川県直島の「家プロジェクト」での《Sea of Time’98》(1998年)、六本木ヒルズのテレビ朝日社屋のCounter Void》(2003年)などの常設展示やコミッションワークも多く、白井屋ホテルには、グリーンタワーの一番高い場所に建てられたシェッドの内部に、2013年制作の《LIFE(Corps sans Organes)》シリーズからの2作品と、外側の窓に新たに制作された《Time Neon》が設置された。デジタル・カウンターの数字は生命を表し、ひとりひとりの呼吸の速さが違うように、ガジェットごとに数字が変わっていく速度は異なっている。数字が1から9への移り変わりを永遠に繰り返し、死を表す0は表示されず、刹那な闇が表れることで、人間にとって普遍的な問題である生と死の循環を想起させる。靴を脱ぎ、室内に入り、リラックスして静かに作品と対峙することで、自分を見つめ、思考する、瞑想の時間を過ごすことができる。外に開かれた窓でゆっくりと静かに時を刻む赤いネオンは、ランドマークとして街に光を放っている。

 

※宮島達男の作品は、ホテル宿泊者限定で御覧いただけるアートです。

宮島達男 : SPECIAL INTERVIEW

訪れる人々の新しい記憶、素晴らしい思い出になっていくことを願って

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