白井屋ホテルから少し足を伸ばして。GOOD NEIGHBOURS

白井屋ホテルまで来たら、ぜひお立ち寄りを。「よりみちスポットリスト」
群馬の観光スポットといえば、どこが思い浮かびますか? 「草津」や「伊香保」、「万座」といった名湯揃いの温泉や、世界遺産の「富岡製糸場」、はたまたご当地グルメに舌鼓……なんて旅も素敵です。そう、群馬にはぜひ紹介したいGOOD NEIGHBOURS=良き隣人たちがたくさんいるのです。この記事では、白井屋ホテルから車ですぐに行ける前橋周辺の立ち寄りスポットを3ヶ所ご紹介。ホテルにお越しの際はぜひ、足を運んでみてください。

白井屋ホテルから少し足を伸ばして。GOOD NEIGHBOURS

『臨江閣』

利根川のほとり、群馬の名山を臨む市内最初の公園『楽歩堂前橋公園』のなかでもひときわ目を引く木造建築の建物があります。それが元群馬県迎賓館の『臨江閣(りんこうかく)』、国指定の重要文化財です。市内の有志の募金により明治時代に建てられた建物で、ガラス戸が多用されておりレトロモダンな雰囲気を醸し出しています。

貴賓館として建てられた書院風建築の別館2階の大広間は、前橋出身の詩人、萩原朔太郎の結婚式にも使われたそうです。

©前橋観光コンベンション協会

©前橋観光コンベンション協会

建物内に入れるのは17時までですが、日が落ちてからライトアップも行われていますので、暗闇に浮かび上がる建築美を味わってみてはいかがでしょうか。お隣には、前橋市民の遊園地デビューの舞台と言われる児童遊園地『るなぱあく』もあるので、お子様連れの方はそちらを覗くのもおすすめです。入園料無料で、のりもの一回50円などで楽しむことが出来るのでお財布にも優しいですよ。

臨江閣

白井屋ホテルからのアクセス 車で5分
住所 前橋市大手町3-15
営業時間 9:00 – 17:00
定休日 毎週月曜日(祝日の場合は開館。直近の平日が休館)/ 年末年始
料金 無料

『フリッツ・アートセンター』

敷島公園近くの、ドーム型の建物が印象的な『フリッツ・アートセンター』。とても素敵な場所なのは間違いないのですが、この場所についてなんと説明したら良いものか悩ましいのです。というのも、周りの人たちにどんな場所か尋ねると、みんな答えがバラバラなんです。「前橋唯一の絵本専門店」「ギャラリー&本屋」「本屋と雑貨屋と美容院とパン屋」etc……。そしてこれらの認識は、すべて合っていると言えます。

店舗奥はギャラリースペース。ぎっしり飾られた色紙から、この場所が多くのアーティストに愛されていることがわかります。

絵本が並ぶ棚の上にはボードレールやカフカ、ニーチェ、リルケがずらり。店主の小見さんの話を聞くと、この並びにも納得です。

1985年にカフェとして始まった『フリッツ・アートセンター』。その後ギャラリー、本屋、映画館、パン屋、美容院など、タイミング次第でたゆたうようにその姿を変えてきました。フレキシブルに増改築をおこなってきた〈絵本みたいな場所〉の『フリッツ・アートセンター』は、これから先もきっとさまざまな顔を見せてくれるに違いありません。ちなみに代表の小見純一さんは前橋の商店街の生まれ育ち。『白井屋ホテル』のすぐ近くであり、2歳のときの初めての家出(!)先は当時の白井屋旅館だったそうです。

東京やニューヨークなどの大都市での暮らしを経て、前橋に戻ってきた小見さん。その間、郊外型の生活スタイルが進んだ街の姿を見て、商店街などの駅周辺の「表」だけではなく、その「奥」をどう活性化させるかのチャレンジをはじめました。四季と歴史を感じる奥ゆかしいエリアは創作に向いており、そのような場所を前橋に作りたいとの想いが、小見さんが奥座敷として捉えている敷島公園エリアに『フリッツ・アートセンター』を立ち上げたきっかけでした。

入口横には毎日ロースターが変わる『the place COFFEE』があり、伺った日は群馬の移動コーヒースタンド『AIDIA COFFEE』が出店。

前庭の椅子もしくは、お向かいの敷島公園でブレイクタイム。

薪窯パン屋『four à bois』では、店舗奥で薪窯パンを焼き上げています。季節や時間によってラインナップは変わるので、どんなパンに出会えるかお楽しみに!

同じレシピでも日によって味が変わるのが薪で焼く面白さ。ハードパンから惣菜系、甘い系まであれこれスタンバイ。

『フリッツ・アートセンター』の敷地内には、コーヒー屋や美容院、パン屋などいろいろな店が入っています。絵本やギャラリーがあるところを母屋とするならば、他の店舗は離れという感じでしょうか。それぞれの店舗によって営業時間や定休日は変わりますので、行く前に確認をお願いします。もしくは、たまたまお休みだったとしても、タイミングを楽しむのも一興に思えるのが『フリッツ・アートセンター』の愛嬌かもしれません。

 

フリッツ・アートセンター

白井屋ホテルからのアクセス 車で8分
住所 前橋市敷島町240−28
営業時間 11:00 – 18:00
定休日 火曜日

『保渡田古墳』

新幹線で高崎駅に降り立ったとき、前橋駅についたとき、構内のおみやげショップを覗いた方は気づいたかもしれません。「あれ、古墳グッズが多いな…?」と。実は群馬県には13,000基あまりもの古墳がつくられていたと言われており、現在も2,000基ほどの古墳が残存しています。

人物や動物の埴輪がずらり。保渡田古墳群では多くの埴輪が出土しています。

まるで教科書で見たような、墳丘長約100メートルの大きな前方後円墳が3つ集まっているのが高崎市の保渡田古墳群(ほどたこふんぐん)。5世紀ごろつくられと言われており、調査データに基づいて完全に復元された古墳群です。後円部内には石棺展示施設があり、実際に古墳の中に入ることができるのですが、このような体験ができる古墳は全国でもそれほどありません。JR大人の休日倶楽部のCM、群馬県「古墳王国群馬篇」でも話題になりました。

古墳のある上毛野はにわの里公園内にある『かみつけの里博物館』では、遺跡についてさらに深く学ぶことができるので、古墳をもっと掘り下げたい方はぜひお立ち寄りを。すぐ近くの『はにわの里農産物直売所』で美味しい群馬の恵みをゲットするのもお忘れなく。

保渡田古墳群・かみつけの里博物館

 

保渡田古墳群

営業時間 24時間開放
定休日 なし
料金 無料

 

かみつけの里博物館

営業時間 9:30 – 17:00
定休日 毎週火曜
料金 大人200円、大高生100円、65歳以上・中学生以下無料 ※企画展開催中は特別料金)

他にもいろいろ紹介したい気持ちはやまやまですが、まずは『白井屋ホテル』から車でちょっと寄り道するのにおすすめのスポットをご紹介しました。ホテル内での滞在を目一杯楽しんでもらいたいのはもちろん、『白井屋ホテル』をハブに、群馬・前橋周辺のことも好きになってもらえたらこんなに嬉しいことはありません。みどころスポットがたくさんの群馬で、お待ちしています。

 

text & photo / Ayumi Yagi

五感に響く体験を。白井屋ホテルを味わい尽くす一泊二日ステイレポート

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群馬・前橋に泊まる。
その滞在に、みなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか。県庁所在地である前橋はビジネスで訪れる方も多く、白井屋ホテルがある市内中心地は宿泊地といえばビジネスホテルがほとんどです。白井屋ホテルが気になる……と思いつつも、前橋で何をしたらいいのか、時間を持て余してしまうのではと心配に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

その心配はご無用です。なぜなら、白井屋ホテルの中だけでも一泊二日引きこもってしまうほど、見どころがあるから! 本記事では、白井屋ホテルで過ごす一泊二日を写真たっぷりでお届けします。白井屋ホテルでの滞在をしっかりイメージトレーニングしたら、ぜひ実際に遊びに来ていただけると嬉しいです。

四万湖(しまこ)レイクカヌーで、コバルトブルーの水面に溶け込む体験を

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群馬県北部、吾妻郡にある四万湖(しまこ)。風情あふれる四万温泉近くの中之条ダムでできた人工湖の四万湖は、近年は「四万ブルー」と呼ばれることもある、幻想的でとろけるような青色が印象的な湖です。
『白井屋ホテル』では2021年の春より3種類のウェルネス・アクティビティ企画を用意し、その中のひとつとして、なかなかお目にかかれないこの特別な青色をぜひ実際に見ていただきたく四万湖でのカヌー体験をご用意しました。水面で過ごす時間の視界に広がるのは自然が生み出した鮮やかな色彩ばかり、青に溶けるようなスペシャルなカヌー体験をレポートします。