カナイ サワコ / SAWAKO KANAI

山胎/Mountain womb

2020

山はどこまでを山というのか。何をもってして山というのか。赤城山の裾野から輪郭を見上げる日々。毎日の天候、季節の移り変わりによって山の表面は変化を見せる。遠くから眺める山に心健やかになる。それも良い。けれど一旦山に踏み入れば、見ている世界は変わるし、人の立ち入れない領域もあり、未知の部分が多い。それは恐ろしくもあり、人を魅了する。いたるところに山岳信仰が根付いていて、山は神聖な場所であると否が応でも気づかされる。

山を構成するもの、山の内(胎) に想いを馳せた時、そこには生物や鉱物だけではなく、モノやコト、空間時間が混ざり合い、混沌としているが、秩序立った世界を内包していると感じる。エレベータという閉じられた空間(胎内) にそんな山の姿を描き出してみた。

カナイ サワコ

 

※グリーンタワー エレベーター内の作品です。

 

 

カナイ サワコ / SAWAKO KANAI

1982 群馬県前橋市生まれ
2009 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻彫刻コース修了
2013 中央通り商店街にアートスペース&シェアアトリエMaebashi Works( マエバシワークス) を共同でオープンさせる

 

主な展示

2008

個展「Cell in the Sea of Decay」藍画廊/京橋・東京

2009、2012

「The rising generation 6」渋川市桑原巨守彫刻美術館/渋川・群馬

2013

アーツ前橋開館記念展「カゼイロノハナ – 未来への対話-」アーツ前橋/前橋・群馬

2014

アートプログラム青梅2014 「まなざしを織る」BOX KI ・O ・KU /青梅・東京

個展「Grayscape」ya-gins /前橋・群馬

「Inside the Layers」カナイサワコ  杉浦亜由子 展 Gallery of The Fine Art Laboratory /小平・東京

2015

新世代への視点2015 「向こう側より/ その先へ/ 可能性の問題」 藍画廊/京橋・東京

2017

群馬の美術2017- 地域社会における現代美術の居場所 群馬県立近代美術館/高崎・群馬

2019

個展「Reverse River」 Maebashi Works /前橋・群馬

 

架空の世界に於ける民俗や信仰等を、物語とインスタレーションで表現している

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